HOME施工実績戸建住宅地に対応した耐液状化格子状地盤改良工法

戸建住宅地に対応した耐液状化格子状地盤改良工法

施工は、写真-1に示す市街地の一角における、戸建住宅の建て替え場所で実施した。図-1に地盤柱状図と一軸圧縮試験結果を示す。

写真-1 狭小地における施工状況
図-1 地盤柱状図および一軸圧縮試験結果

地盤は、GL-3m~-10m前後まで、ゆるい砂層が存在し液状化が発生すると判断されたため、TOFT工法®による格子状地盤改良を施した。改良体の仕様を表-1に、また平面配置図を図-2に示す。

表-1 改良仕様
図-2 改良体の配置

単軸機による施工であるため、改良杭の鉛直精度の悪化が懸念されたが、本工法では、写真-2に示すような掘削能力の向上を狙ったスパイラル状の掘削翼と、変位抑制を目的としたスタビライザーの装着、並びに改良杭の打設順序を基本的に千鳥施工にすることで、壁の一体性を確保している。本事例では、改良杭の鉛直精度は、通常のTOFT工法○Rでの目標鉛直精度である1/200を上回る1/500を確認することが出来た。また前述の図-1には現場コアによる一軸圧縮試験結果も示している。目標強度を全てのコアで上回るとともに、強度のばらつきを示す変動係数も17.4%(大型機では平均25~30%)と、良好な改良品質が確認された。

写真-2 単軸TOFT用特殊掘削翼